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字。

 どこかしら究極の素材。 やる気の源泉。 素材にすぎないはずなのに、タイプフェイス自体がときおりオーラを放ってくる芸術的素材。 ふしぎ。

 「素材にすぎない」なら書体のチョイスは好み。 だけどできあがった文書やパンフやコラ画像wは書体の空気感にひっぱられる。 だとすれば書体そのものだけじゃなく、それで組んだ作品も嗜好の延長線なのかな。 むしろ「できあがりの持つべき空気感」を想定した上で、さかのぼるかのように書体を選ぶべきなのか。。

 趣味の枠をまったくもって超えないとしたら、「気に入った素材だけで、思ったとおりの作品を目指す」のもアリかもしんない。 ちょっと全然ちがうけど、筆えらびみたいなものですね..w

 筆なら高価でも納得できる。 作りさえよければ、筆はじゅうぶん工芸のうちに入るのだろう。 工芸なら手間がかかるのは当然だし、取りよせるのかどうか真剣に悩むのも当然な気がする。 むしろ自分のチョイスに誇りを持って『筆』をあやつる意思を持つなら、程度によるかもだけど「これを選んだ!感」を纏う単価には納得できるはず。

 極東の島国では、暗黙のうちに必要とされている文字種が多い。 というか少なめにみても4桁はカタい(一歩まちがえれば10kをこえる)。 つまりお客さん側の価値観がどうだろうと、早い話制作コストが高い。 美的センスを追求してりっぱな書体をつくりあげるのはすばらしいことだけど、「選ぼうとする人が退かない価格」とのバランス妥協点を決めるのも..また簡単じゃない。

 自分は1ウェイト20kなら納得する。 M社がselectPack化するより昔、.otf単品が2万円をこえていたころ(Mac用が赤箱でWinが青)にお金払ったこともある。 だけどそのころ元彼は「100円でも買わない」と言いきった。 その手の人にはなにが見えてるのか想像しづらいけど、現実にはそんな人種も存在してることを踏まえて..佐藤豊さんは「嗜好品として高すぎず安すぎないライン→1ウェイト3k」だと線を引いてみたのだろう。もちろんその頃量販店で時折みかけた、「1ウェイトあたり100円に満たないバーゲンパッケージ」への静かな抵抗でもあった??のだろう..

 タイプフェイス保護を扱ったjagatの古い連載記事かなにかで、「書体に美的創作性がない(などという判決文が出る)とはどういうことか」とお怒りだったのをおもいだす。 いずれにしても、「美的創作性をみいだせない」人種にひっぱられすぎるダンピングはよくないと思います。。

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 きのうの晩、M社のselect3買いました。