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使用権とか許諾契約とか。

 古くからの書体ブランドさんは、「なにかしらのデザインに組みこまれ、しかるべき道のりで出力されたあと'世に出る'」ものと認識してる..ように見える。 だけど新進になるほどそこから違う。「世に出す」ための道のりに携わってる人々を追いうちするかのように、『プロの方々には別の料金形態をご用意してま~す!』と言いきるのが常になった(300万のNiSとか300万のNiSとかありましたね..いや~その節はInformationをScienceしてマル徳マル得でしたね悪よのぅ~はっはっは~[棒読]w)

 文字盤にどれくらいの機械的寿命があったのかはよく知らない(どうやら事実上「ない」くさい..)。 文字盤が買いきりだったのかサブスクリプション的なレンタル契約扱いだったのかも知らない。 だけどデジタルフォントは「目的とする環境でレンダラに見捨てられないかぎり寿命がこない」にほぼ等しく(OS側レンダラが見限ってもadobeエンジンなら拾える古いフォーマットさえある)、価格競争の中売りきりで対応してたら書体部門が立ち行かなくなってしまう。

 だから書体の持つ役割や意味に特段こだわりを持ってない情報メーカーは、「世に出す」人への課金モデルとしてみたのだろう。 一方「セット組み込み以外は別契約を求めない」陣営の代表といえばmorisawa.co.jpだと思うけど、ここの許諾に関する補足事項を見ると序文?から「フォント料金とは別に使用許諾料金を設定しているフォントベンダーが多くありますが」とある。 モリサワがわざわざそう書くなら、やっぱしほんとに『数多くある』んだと信じるしかないoTL ..

 M社の一貫した態度にはとても好感が持てる。 ただし好感は持てても、いつどこでどこが転覆するかわかんないのが日本語書体部門(気がついたらRIなくなってた)。 先をみすえて「ある程度継続した収入」が見込めるモデルへ脱皮しないと、新作ならずとも新文字セットや新フォーマットへの移行需要が出てきたときに動けなくなってしまう。

 けっきょく。

 プロ課金モデルに積極的なベンダもそうでなかったベンダも、継続収入を現実的に確保する手段として年契約を選ぶようになり..じんわり確実に広まることとなった。 年契を歓迎する'風'は、LETS賛同企業が(TBが抜けてしまった今日であっても)複数あること・セット売りパッケの開拓者Dy社さえ年契へシフトしてること・イワタの使用許諾範囲(売りきりのほうがきびしめ)あたりを見てればすぐに?わかる。 そして継続収入を来年も継続してもらうために、とにかく数あわせでもいいから?毎年きれめなく新作を投入する。 各社の年契で使える書体のラインナップはかなり充実してるけど、逆に「この字が気に入ってピンポイントで買います!買いました!」的なオーナーは売り切り用許諾条件を見て悶絶する時代がやってまいりました..w

 どれが正解なのか、どれが問題外なのか..かんたんには言えない。

 年契を導入しないで(売りきりのみで)、許諾条件がモリサワ同等という個人事務所にご加護を。。