どうなってるのやら

あゆぽっぽ。あゆぽっぽ牛乳。

Crysis Remastered

 歴史的経緯で、初代Crysisには二種類が存在します。 ひとつは当時の最新ハードウェアで30フレームも出なかった元祖版、もうひとつはCE3用に再構成したリミックスとでも言えるべきバージョンです。 この再構成版は当時のゲーム専用機をターゲットにしていたためか、元祖(CE2)版で極端に重いと思われる挙動やオブジェクトを削って『それっぽくまとめた』仕上がりが特徴でした。

 ..事前にリークされた情報やswitch版の挙動から、crysisRemasteredは後者(CE3)バージョンを下地にして現代風の光源処理を加えたものであることが判っています。 元祖と比べascensionがないことやキャラクター構成ポリゴンの少なさは早くから指摘されていましたが、発売後も「風に揺られる雑草」「プレーヤーのインタラクトにより枝葉単位で揺れる植物」がremasteredにはないこと、家屋および内装をメレーした際に壊れる(/倒れる/落ちる)オブジェクトの数が減らされていること、生きたままnomadに持ちあげられたKPA人の表情揺れ?がないことなど..やはり'ダウングレード版のブラッシュアップ'らしい挙動で目白押し。 これらの点を大きく見るか些細扱いしてしまうかで、CR:Mの評価はずいぶんと違ったものになるでしょう。

 あゆぽっぽ的に引っかかるのは、「コンシューマ版PS4版では環境や設定により31fpsでクリップする」挙動です。 困ったことに30fpsではなく31fpsです。 これは360/ps3版の頃から存在していた仕様らしいのですが、360版に魔改造パッチをあれこれ当ててビルドした?PS4版はフレームレートが上限に貼りつくことが多く、その際の値もやはり31fpsなんだそうです(←治ってない)。 remasteredの場合nsw版もやはり31fpsクリップ仕様のままらしく、saber北米発の高スペックコンソール版も「ティアリングがひどい」とのレポートがあるため同じような挙動ではないでしょうか。 crysisシリーズにおいて、31はゲーム専用機を静かに呪う魔のマジックナンバーと言えます..が、x1版に関してはadaptiveSyncを適切に使用しており30fpsの絵が出るとかなんとか。

 と、いうわけで。
 今回のremasteredは、「静止画として見たキレイさを重視する方」や「C1原体験がCE3版という方」「今回はPCで遊ぶ方」にはおすすめできる余地が残されています(表示バグは盛大に残っていますが..)。 スクショレベルで判断すれば今作は超ハイレベルな位置にあり、設定middle程度であっても仕上がりは上々なのではないでしょうか。 一方「C1は原作で遊んだ」「新しいPCハードを入れると毎回C1に帰ってきた」ようなプレーヤーには意見が分かれそうに思います。 redditを見るかぎり割れてます。。