どうなってるのやら

あゆぽっぽ。あゆぽっぽ牛乳。

かな漢字変換とユーザーの分断と賢い日本語 [III]

(c) 習慣の分断

 金塊より高い日本のHDD(当時)。 このことで、nec98全盛期に送りだされた漢字変換システムは(atok8を除き)「なにをどうやってもたかが知れてる」精度しか実現できませんでした。 茸だのvjeだのatok7だのwxだのnecdicだのnecaiだの言われても、'89年当時のワープロ専用機に比べると全て問題外だったため、あのころ日本語fepを熱く語る人を見ても筆者は首をかしげる一方でした.. ひとつ興味深かったのは、金銭コストのかかっていたワークステーション類でも長文一括変換は想定されなかった?らしく、wnnだろうとcannaだろうと二文節が実用限界だった印象があります。

 ..言葉は悪いですが、どれを使っても強気の複数文節変換には期待できないことから、パソコンの世界では1~2文節で区切りながら文章を紡ぐ手法が当然のように共有されていたはずです。 それ以上いちどに入力して変換をたたくのは自殺行為、こういった習慣のユーザーはatokを使おうと何を使おうと長い連文節変換には手を出さないでしょう。 長文一括変換とは、適切な漢字変換エンジンとニーズが同居しない限り、ユーザー側の選択肢に上ってこない手法だろうと言えます

 [c1] パソコン上がりのユーザー的に、漢字変換は1~2文節単位で進めるもの
 [c2] ワープロ専用機出身者なら、この限りではないが、筆者の経験上は希少種

 

 ※続きます