続々・せれくとさん。
select3以前から、もともと手元にあるもの:
*基本7書体.otf [Pr4/青箱]
*じゅん201 [Pr4/青箱]
*リュウミンM [Pr4/青箱]
select3で個人的入荷wしたもの:
*リュウミンR [Pr4]
*リュウミンEB [Pr4]
*MB101B [Pr4]
↑これでリュウミンLRMが揃ったことになるので、極小級数でもワープロ発想的な「一段階太字」がほしい時用もだいじょうぶ。 インパクト向ウェイトはMから'一つとばして'EB、ひらがなの「た」が野暮ったくないぎりぎりの太字を選んだらこれになった..w 残るMB101は「他じゃ代わりにならない弾け感」と「モリサワではトップクラスの安定感」に納得しての1ウェイト。
..というより最後までヒラギノW6あたりと悩んだけど、正直ヒラギノ基本パック買っても角ゴシック3種類にしか手を伸ばさなさそう。 ついでにW8はめったに表舞台へ出てこれない?となると、つまるところW3/W6目的で3万円台コースになってしまう。 C/P的にselect3と逆転しそう..
おまけ。
でんたく。
*2600 - ( 2600×0.096 + 57 ) = 2293.4
*4000 - ( 4000×0.25 ) = 3,000
▲さらなる手数料変動を考えてのマージンかな? とりあえず..
と、いうわけで。
けっきょく「IdCS3直出しでもpdf経由でも『PostScript2で出力すればtt-ot混植×縦中横くらいじゃずれない』」ことがわかった(純正インタプリタな出力機へPS3で投げた場合が気になります..ちょっと予算でないw)ので、.ttfのかな文字だけopenTypeのお供に連れてくる作戦も普通にイケるってことにoTL
..なので素ルイカと、ルイカ漢字つきNTLGの細ウェイトパック買いました。 各5ウェイトで11,000円台(※きのうまで価格ですw)だったけど、どこぞのselectPackでいえば1W未満(selectPlusなら3W分?)のお値段。 ひょっとしてひょっとすれば、ゆたんぽん墨東総本部の'エアコンぴっぴ'代くらいはまかなえるかな?
極太系は..必要になったらそのつど考えるかなぁ。。 組み実験だけなら評価版でもじゅうぶん結果イメージを把握できるから、合わせるモダンゴシックが決まった後マッチするウェイトを発注すればいっかw
※注:筆者は115%趣味で字組みに挑戦しています。 まったくもって商業目的とかじゃございませんoTL
続・せれくとさん。
select(pack)3なので、3枠ある。 リュウミンRは個人的に予約ずみ。
のこり二つはどうするのか決めてない。 たぶん新ゴにはならない。 新ゴっていうと「今とりあえず出せるゴナ変異種」なイメージがあるけど、ゴナのおもかげはともかく'ひらがな'が全く安定してくれない。 「ら」は足元がへんにはみ出てるし、「り」はおでこが陥没してる。「る」「ろ」は上半身でっかちすぎて「らりるれ~りらりるれ~りらりるれ~りり~」(古)なんて組もうものなら憤酒確定。 もちろん『ら行』以外のひらがな混ぜてもバラバラ感は抜けてくれないoTL
これを使う前提で仕事を受ける方なら、アプリによってはアウトラインを調整して対応する作戦がありそうです。
しかし趣味で能動的にえらぶには、むりすぎます。。
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と、いうわけで。
明朝はモリサワ寄りな筆者も、モダンゴシックは'M以外'をあたる気むんむん。 (ヒラギノ明とちがい)文章を選ばない印象があるヒラギノゴシックか、なぜか数年間わしづかみされたまんまのイワタ新ゴシックとか。 かなの気分かえたい時用にルイカとの混植を考えてるので、Idのクセ[とくに縦組み]をもう少しさぐっておかきゃw
せれくとさん。
その名の通り、3枠ある。 Pr4仕様otfでいただく予定。
ひとつはリュウミンR。 M社にしては「かたい内容を組むとまじめに見え、やさしさを押し出した内容なら受け止めてくれる感を醸す」二面性を、かなり高次元で満たす書体だと思ってる。 困ったことに業界のレジェンド'石井なんちゃら'よりも好みなので、これを複数ウェイト持たない理由がない。 また近年すっかりおなじみ「ヒラギノ」とは比べる気にならない。 なんでかっていうと:
(a) 「長期に渡っての資産運用を心よりお手伝い致します」
(b) 「うるおいを実感してください」
↑こう綴ったとき、(a)はヒラギノ明もリュウミンもまじめなイメージを放ってくれる。 まったく同じじゃないにしろ、それぞれ実直な印象があって十二分にうなづける。 しかし(b)になると話がちがってしまう。 例文(b)は筆者の創作なんかじゃなく、おおむかしユニリーバdoveの公式サイトで使われているのを見たことがあるけど.. 当時ヒラギノ明朝で「うるおいを実感してください」と書かれているのを見て、「うわなにこの乾燥肌感。。」と絶句してしまったのでしたoTL なおその頃、doveの現物は一貫してリュウミンだったのが個人的救いというべきか..
と、いうわけで。
ヒラギノ明には「みずみずしさ」が足りず、それが気になってしまうので自分としては漏れてしまう。 「どんな文字列を組んでも安定する感じ」では字游工房に軍配があがるだろうと考えてはみても、どうにも'刺さらない'のでたぶんむり。。
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てゆーか、そういえば。
「可読性のためにあれこれ既存グリフをいじりました! これがユニバーサルデザイン時代の新作です! 年契でどうぞ!」っていいながら、濁点がへんにふくれあがってる字で業界もりあがりましたね(棒)。 可読性は死ぬほどたいせつだけど、自社フォントをちょっといじってハイUD!じゃ心に響く字にはならないと思う..そんなよるさがり。。
いまや書体メーカーも、「美的創作性はほうり投げて機能性だけでいいや」なのでしょうか。 肩書'UD'と'教漢'に共通する闇だとさえ、じぶんは思います..
字。
どこかしら究極の素材。 やる気の源泉。 素材にすぎないはずなのに、タイプフェイス自体がときおりオーラを放ってくる芸術的素材。 ふしぎ。
「素材にすぎない」なら書体のチョイスは好み。 だけどできあがった文書やパンフやコラ画像wは書体の空気感にひっぱられる。 だとすれば書体そのものだけじゃなく、それで組んだ作品も嗜好の延長線なのかな。 むしろ「できあがりの持つべき空気感」を想定した上で、さかのぼるかのように書体を選ぶべきなのか。。
趣味の枠をまったくもって超えないとしたら、「気に入った素材だけで、思ったとおりの作品を目指す」のもアリかもしんない。 ちょっと全然ちがうけど、筆えらびみたいなものですね..w
筆なら高価でも納得できる。 作りさえよければ、筆はじゅうぶん工芸のうちに入るのだろう。 工芸なら手間がかかるのは当然だし、取りよせるのかどうか真剣に悩むのも当然な気がする。 むしろ自分のチョイスに誇りを持って『筆』をあやつる意思を持つなら、程度によるかもだけど「これを選んだ!感」を纏う単価には納得できるはず。
極東の島国では、暗黙のうちに必要とされている文字種が多い。 というか少なめにみても4桁はカタい(一歩まちがえれば10kをこえる)。 つまりお客さん側の価値観がどうだろうと、早い話制作コストが高い。 美的センスを追求してりっぱな書体をつくりあげるのはすばらしいことだけど、「選ぼうとする人が退かない価格」とのバランス妥協点を決めるのも..また簡単じゃない。
自分は1ウェイト20kなら納得する。 M社がselectPack化するより昔、.otf単品が2万円をこえていたころ(Mac用が赤箱でWinが青)にお金払ったこともある。 だけどそのころ元彼は「100円でも買わない」と言いきった。 その手の人にはなにが見えてるのか想像しづらいけど、現実にはそんな人種も存在してることを踏まえて..佐藤豊さんは「嗜好品として高すぎず安すぎないライン→1ウェイト3k」だと線を引いてみたのだろう。もちろんその頃量販店で時折みかけた、「1ウェイトあたり100円に満たないバーゲンパッケージ」への静かな抵抗でもあった??のだろう..
タイプフェイス保護を扱ったjagatの古い連載記事かなにかで、「書体に美的創作性がない(などという判決文が出る)とはどういうことか」とお怒りだったのをおもいだす。 いずれにしても、「美的創作性をみいだせない」人種にひっぱられすぎるダンピングはよくないと思います。。
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きのうの晩、M社のselect3買いました。
もじセット。
そのむかし、どこにでもある印刷物で見た記号類 → ほしい。
そのむかし、漢字辞典じゃないかぎりお目にかからなかった漢字類 → ほしくない。
モリサワの基本書体.otfは1-4セットでリリース(とおい昔に基本7書体買いました)され、ヒラギノにいたっては1-5だったので..1-3なんてネガティブミニマムかと思ってたけど。 でもでもよく考えてみると、最新のMPPに入ってるヒラギノ角ゴシックW2だのW4だのはStd(/N)仕様らしいので「Stdが混ざっても積極的に字をそろえたほうがいい」ってことかな? むだなPro差額は抑えるべきなのか、記号類重視なら1-4(以上)はキープするべきなのか。。
まずはIdで混植のクセと、趣味運用での限界をさぐんなきゃ。。 タイプラボさんの価格改定にまにあうかどうかw
続・じっけん。
IdCS3で引き続き実験。
3種類の和文.ttfを用意する。 (a)ルイカ評価版・(b)ヒラギノttf・(c)ダイナv2.40[typeX]の三つ。 それぞれを混植なしで縦組み(高さ方向91%)し、縦中横を混ぜて様子を見る。 モニタ上でのinDesignでは問題ありそうに見えない。
Idから直接BR-Scriptプリンタへ出すと、(a)でも(b)でも縦中横数字「だけ」印字位置がずれる。 なおこれをInDesignから.pdfへ書きだすと、(a)(b)どころかot-tt混植も含めてまともな結果になる。 (c)は.pdfビューア上でエラーを出してしまうけど、これはダイナ側発表どおり。
ダイナはともかく、Idで.ttfチャレンジすることがきわどいと見るべきか。 それとも.pdf経由でうまくいくなら御の字あつかいにするべきかな? まだこの世界の'暗黙'っぽいことが、よくわかんないoTL
じっけん。
意地わるめに、Id[CS3]いじってこんな混植フォントをでっちあげてみた:
(1)全角かなカナ→.ttfルイカ評価版、(2)全角その他[漢字とか記号類とか]→和文.otf、(3)半角英数および記号→別の和文.ttf
▲これに平体を指定した上で縦組み、ついでに縦中横を混ぜた「よくある感じ」の文章をでっちあげる。 モニタ表示上は問題ない。 だけど。
..プリンタへ打ち出すと、漢字に対して(1)全角かなは右上にずれる。 一方縦中横設定した(3)半角数字は左下にずれる。 あわてて比較用に、混植ではなくルイカ[評]単体で組むと(3)'数字の縦中横だけやはり左下へずれる。 ちなみにルイカじゃない和文.ttfでも同じ結果になってしまうため、タイプラボ作品に特段のクセがあるとも考えにくい。 Id5.0.0でも5.0.3でも5.0.4でもいっしょ。。 なおここで言う「別の和文.ttf」は'ダイナのv2.50未満'に相当しない。。
これは再計算の不備等で起こったのかot-tt混合で起こったのか、そもそも出力機側のインタプリタがadobe純正じゃない(BR-Script)ために起こったのかはよくわかんない。 せっかくだからPCLタイプなプリンタドライバ経由で出してみようか、きょう時間あったら..oTL
しかしこれだけ縦組みが怪しくても、横組みだと想像したとおりの結果がふつうに出力される。 プリンタ通そうと一度.pdf化しようとレイアウト壊れたりしない。 そうは言っても「日本語が組めそうな希望」として市場へ降ってきたInDesignを立ちあげてる以上、どろっちい方法でもいいから抜け出したいところ。 どうしたものか..
年契がすべてを解決するこの平成の時代..に
台東区や墨田区にはさっくり物理アクセスできるあゆぽっぽです。あ、ネットで墨東書体本舗へのアクセスもさくさくできますw
「大手の年契は結ばない」前提をうごかさないとして。今するべきこと。
◇混植できる環境用 → ルイカの「かな文字」目的に.ttf版購入。ある程度複数のウェイトをキープした上で、漢字用書体は別途あたまをひねって考える(混植によって文字不足をアグレッシブ解消計画w)。'別途書体'はイワタ新ゴシックになる可能性も高いため、あらかじめターゲットアプリ(筆者の場合はInDesignCS3)で.otfと.ttfの混植がおかしなことにならないかテストしておくこと。
◇混植できない環境用 → ルイカ単体では一部文字が(aj1-3との比較でも)出ないため、上で「別途」と書いてしまったモダンゴシック[仮]を使うこと。
*その他 → ベンダ問わず、どこまで太いウェイトを用意すれば事足りるのか..真剣に考えること。極太は必要な時に限りたのもしい存在ながら、一方本文や中小見出し?では出番がなくなってしまう。
※要検討 → NTLG混植目的or混植不能環境用に「NTLGルイカ」? ニュータイプラボゴシックは複数のベンダから製品化されてるけど、(年契をしていないなら)こまったことに佐藤工房純正の.ttf版混植済バージョンが圧倒的に安い。
..コンシューマ用アプリでは今も昔も「かなを入れかえて混植」できるものとできないものが入り交じっており、どこぞの一太郎などもほんの数年前までは実装されていなかった。このため個人向けに「混植ずみラインナップ」が用意されるのが珍しいとは言えず、また混植済データ+混植可能アプリで組めば「別書体との混植」にも転用できる。たぶん。。
そんなわけで、「NTLGバーゲン状態」のインパクトはとにかく大きいです。シリウス(RI)にキャピー混ぜた混植済書体[リコーttWorld扱い]を、1ウェイト数千円で買った若い頃がうそみたいoTL