The soopa-doopa Superdroop
「サムくんとかいぶつ」って本があります。 昔ありました。
自分が読んだのは学研のターゲット年代別に「1-2年/3-4年/5-6年」とくくりをつけてあったシリーズの一冊で、少なくとも5-6年枠ではなかったと記憶しています。 もともとは洋書なので訳本なのですが、ご多聞にもれず役者の注意書きがひっそり打ってありました:
「主人公がジャングルへ行く章(Torsoの章)は、ターゲット読者にふさわしくないと判断したため割愛しました」
▲奇巌城だか813だか忘れましたが、ルパン一世の訳本で見たような下りです。 モーリスルブランにしろマンローリーフにしろ、大人のかんがえる『対象年齢』『ふさわしいジャッジ』はどれもこれも間違っているので..たんなる興ざめでしかありません。 とにもかくにも、訳者発よかれとおもった症候群により、「サムくんとかいぶつ」本来のストーリーはあゆぽっぽにとって一種の積み残しとなりました。
それはそうと。
SamAndTheSuperdroopはamazon.comでも発注できますが、2019年のいま..なんとarchive.orgで'借りる'ことができます。 問題のジャングル章(Torso, Ruler of Jungleland/ジャングルを統べる女帝・その名はTorso)は宇宙パトロール篇の直前に位置しており、次章では「アフリカ行きの記憶がさめやらぬうちにSuperdroopがまたやってきた」的な展開となります。 さらに次の章が遊園地(AMUSEMENT PARK)、次は最終章(お父さんから図書館カードのおくりもの)です。
ネットにはこの本の思い出を語ってくれる希有なサイトがあり、そこでは疑問の一つとして「遊園地の章に出てくる(ディズニーネタくさい)『イッキーおじさん』」は原文通りなのか?」といったクエスチョンが上がっています。 ずばり原文では:
"You mean to say that you have never seen Unkle Ickey, the most famous Duckbilled Platimouse in the world?" said Superdroop, and he looked absolutely astonished at Sam.
「イッキーおじさんを見るのは初めてだというのかい? 世界中の誰もが知ってる、カモノハシとマウスのあいのこさ。」..本当に驚いたといった面持ちで、SuperdroopはSamをまじまじと見つめ返したのだった。
▲となっており、はじめっから堂々Ickeyだった(!)ことがわかります。 せっかくなのでUncleIckeyの勇姿も載せておきますね:
※なお和訳は空気感を想像した上での訳となっており、受験英語・ゲームソフト・機械翻訳等のような1対1対応を目指しておりません。 ご了承のほどよろしくお願い申し上げますw