どうなってるのやら

あゆぽっぽ。あゆぽっぽ牛乳。

BioShock Infinite

 この作品は時間軸の分岐?みたいな概念を扱うのですが、よくあるタイムライン航行モノとは違う特徴が際だっています:

  * この世は何もかもが分岐の可能性を秘めているのではなく、変わらないこと(constants)と変わりうること(variables)がある
  * 特定の能力を持つ者が違うreality(世界線?)へ行った際、もとのrealityと行き先とを合成してしまう

 ▲「constants and variables」は、elizabethの口からも聞くことができます。 またrosalind/robert組もこれらの概念を認識しており、たとえばbookerがcolumbiaへやってきた際、特定の場所でLutecesがコイントスを試行すると必ずheadsが出ます。 本編でのbooker自身がtailsと予想することはできても、実際に投げられたコインはかならずheadsで着地するわけです。 Luteces組はすでに122回この実験を繰り返しており、ゲーム中のbookerが遭遇するのは123度めなのですがやはり結果はheads。 少なくともvariableにしては偏りすぎており、筆者としてはconstant(s)の存在をプレーヤーに伝える予告のようなミニイベントなんだろうと考えています。

 ▲ときおりtearを開いてちがうrealityへ行けるelizabethですが、このとき分岐先のタイムラインへ移動するのではなく、mergeしてしまうところにポイントがあります。 特に死亡してしまった人物が別reality上の生きてる本人と合成されてしまった場合、記憶の不協が生じたり重度障害の症状を起こす様子が見られます。 なによりvoxPopuliの革命成功タイムラインではbookerがmonumentTowerへおもむいた時点でelizabethはいなかった(→songbirdの急襲もなかった)はずなのに、以降のrealityで見るsongbirdの右目にはクラックが入っている上、くだんのtowerはゲーム開始当初のreality同様に壊れています。

 終盤にはbaptismを受けていない時点のbookerを複数のlizがsmotherして閉幕しますが、ここで水に沈められるのは見せかけ一体だけのbookerDewittです。 おそらく洗礼会場にやってきた全realityのbookerを合成したのでしょうか。 BsIに存在するcomstock総数と全elizabeth総数は一致しないはず(首を切られたannaがいます)なので、このため本編バージョンのlizが消えずに残った[burialAtSeaで活動している]のでしょうか。