どうなってるのやら

あゆぽっぽ。あゆぽっぽ牛乳。

ふくろう冷却本舗的性能指標の怪

 個人的に、noctuaの茶羽は好きなほうです。 どちらかといえばプロペラの形状そのものを見ていることが多いので、安いreduxにも魅力を感じます。 chromaxは高いという考えです。 industrialは一点だけ持っていたような。。

 好きなのはいいのですが、なんとなく公式のcpuシンク適合表を眺めて首をかしげました。 無印nh-d9lを使用する場合、無印12700では「medium turbo/overclocking headroom」扱いで、12700kだと「best..」となっています。 N社の考えるheadroomがどれだけの温度マージンを前提にしているのかは判りませんが、最も甘そうな条件設定(deltaToTjMaxがゼロにならないギリギリ)で考えるならk無k付ともに上限クロック近くへ到達できそうです。

 しかし12700/12700k両者とも『nh-d9lにて全コア負荷上限クロックへ届く』とすれば、どちらもtb余裕幅は満点にならないんでしょうか。 k型番にかぎり一応クロック上限を超えられるアドバンテージ?は備わってますが、non-kを使用して4.5GHzへ届くならheadroomに不足はないように思えます。 この文脈で考えるかぎり、non-k版だけ「medium」判定が出てくる理由はみあたりません..

 ..noctua社の判定基準が厳しめだとして、12700/12700kともに一定以下のクロックしか出ないとします。 たとえば両者とも4.3GHzが限度と仮定します。 公開されている両モデルのbaseFrequencyから、実効TB幅(仮名)を見積もるなら次のようになります:

 nh-d9l w/ 12700k : baseFreq=3.60GHz, allCoreTB=4.7GHz, 実効値4.3GHz, 実効幅 7/11bin
 nh-d9l w/ 12700  : baseFreq=2.10GHz, allCoreTB=4.5GHz, 実効値4.3GHz, 実効幅22/24bin

▲なんというか、「7/11」と「22/24」なら後者のほうが優秀とも読めてしまい、noctua.at公式で無印だけ「medium」判定になる根拠としては説得力に欠けそうです。 目に見えない基準・補正らしきモノがあるのか、今年になって評価基準に改訂が入ったのか、担当者様がヒューマンエラー的なミスをしているだけなのか筆者にはわかりません..

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 上の公式パフォーマンス表、1270012900とで比べると全クーラーで同一の性能指標が載っているもよう.. どうも無印12700の値はまちがっているか、実はplaceholderなのかどっちかじゃないでしょうか。。