どうなってるのやら

あゆぽっぽ。あゆぽっぽ牛乳。

The Way It's Meant to be..

 いきなりですが。 nvidiaはもともと、『チャンスがあれば』自社製品の新しい使い方を売り込む企業です。

 sm2当時、シェーダ計算機はcg映画業界にも浸透可能と見込んで製品の仕様を決めたnvidia。 sm4導入期、大量のfpが並んだ設計のハードウェアをいち早く出すことでgeneralPurposeな世界を握ろうとしたnvidia。 後者については当時のnvがcpu部門を持っていなかったことから、cpu/gpu間でシームレスな連係ができそうなintelamdに比べ将来性方面で疑問の声があったようです(筆者のリアル知り合いは実際にそう言ってました)が.. 少なくとも現在のnvが、非グラフィックス部門で戦えていないとは思えません。

 並列fp計算機でしかない造りへシフトしたにも関わらず「GPU」呼びをやめなかった点には、nvを初期から支えた製品がグラフィックスプロセッサだった歴史へのリスペクトを感じます。 一方ハードウェアの区切りが訪れるたび新規市場を見据える行動パターンには、『gpuと呼んではいても全方位アクセラレータを訴求する』強烈な意志を読み取ることができるでしょう。 顧客や市場に合わせて人為的な性能抑制を施す場合、特定ファンクションへの低性能化にとどめる(→遅いだけで動く)考え方は一貫しているようです。

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 ..そういった経緯を持つnvなので、「たとえgeforceであっても通貨掘りの最前線で活躍できる」こと自体は悪く言えません。 むしろ同社が訴求する互換性の表れであり、同社が特段強調していなかった目的への適用可能例でもあります。 ビデオボードベンダもそういった文脈を解っていないとは思えず、デフォルトでは促進するような態度を取ってしまう事例につながるわけです。

 しかしゲームアクセラレータ以外に興味を持たないユーザー層には、意味わかんない理由(trumpTariffだの輸送費高騰は除く)で市場価格が高止まりしているようにしか見えません。 通貨掘り目的がnvの意志にどれだけマッチしていても、公式掲示価格を大きく超える高騰を黙認しているような態度では非難されることになります。

 zotacの#pcgaming事件?は、上の前者および後者が見事に重なったことで引き起こされました。 後者の条件がなければz社は当然の発言をpostしたに過ぎず、むしろゲームアクセラレータ族に新しい使い方を提唱するつもりでいたとさえ想像できます。 現状はnvサイドでhashrateに足かせを入れた製品を出す[mining需要側を人工的に抑制]ようですが、極端な品薄症候群が終わればひっそり元へ戻した上、いつもどおり汎用性を訴えていくのではないでしょうか。

 なおvideocardz.comの見出しは「zotacgpu採掘施設を公の前でヨイショするような発言」であり、「zotacgpuファームを公言」ではありません。  繰り返しますが、 gpuの多用途化はnvidiaとして好ましい現象なので、そういった施設の存在を'公言'することがニュースになるほどブラックだと見なされていないのです..本来は。