GかQか、チップ抵抗に聞け
rtx3070はmsrp$499ですが、当時国内に出回った個体で安いものはjpy70kそこそこでした。 しかし202109現在の相場[最安90k前後]は3割高く、一部ショップで128kで売られているquadroRtxA4000が視野に入る顧客もいらっしゃるでしょう。 a4000はrtx3070より少しだけfp32が多くクロックが低く、ビデオメモリは16GB積まれており映像出力は付くというシロモノです。 すなわち:
・rtx3070弱の生フレームレートを十分に感じる
・rtx3070レベルのビデオメモリバンドも十分に感じる
・ビデオメモリ16GBは性能寿命?実用寿命?を延ばすと考えている
・g6xではないgddr6を載せている品は扱いやすいと思っている
▲こういった条件を複数満たす人には、コンシューマ向け30x0よりもa4000が刺さるシナリオではないでしょうか。 フレームレートでは前に出るga102を選ばず、ga104ながらamdに負けない量のdramを載せたa4000をハイバランスと解釈するユーザがいてもおかしくはありません。
..ほんとうは"a4000なら3070に比べfp64実性能が二倍!"といった、techpowerupまるのみエントリを書きなぐる予定だったのですが.. ga102[a6000/rtx3090]で両方ためした人によれば1:64で変わらなかったそうなのでtechpoorpoopが何かを取りちがえているのでしょう。
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そういえば遠いむかし、当時のquadroとgeforceで一部のベンチマークで成績がずいぶん違う症候群がありました。 日本では「保証が~使途目的が~精度が~品質が~」的なレベルの理解?に終始していたようですが、実際はワイヤーフレームまわりの描画(特にAA適用時)や両面ポリゴンなど特定機能のみハードウェアアクセラレーションが制限されており、このことで一部のベンチマークに限り大差が出るという状況でした。 筆者の記憶が正しければshaderModelなる用語が登場していない頃からの差別化であり、上に挙げた質問[2012年]当時のquadroがどうだったのか知りません。 しかし質問者は「一部ベンチで成績が跳ね上がるのはどういったカラクリなのか」といった表現を用いてquadroが古来から備えていた差別化の説明を求めており、『一部のAPIに対する低速化の有無』と明確に答えたQ&Aは貴重なリソースと言えるでしょう。 現在stackoverflow自体からは質問ごと消されているようですが、これが本当にmoderatorの判断だというなら時代は変わったと言うしかありません。リアルタイムでx-bitLabs/nvworld.ruの記事を読んでいた世代的には超なおさらです。。